掌編 『リピンのワクワク初任務』

2016
01

『紅炎竜と密約の執事~ドラゴンギルド~』の掌編をお届けいたします。

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先日、担当さまより『ルビー文庫創刊23周年記念』小冊子の見本をいただきました。
テーマは『初めて』ですね。そう伺ったとき、SSがふたつ思い浮かびました。
ふたつのうち、スケベ入りのほうを迷いなく小冊子向けに書きましたムフフ
もうひとつが今回の掌編です。


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こちらは『紅炎竜と密約の執事』のプロットを練っているとき、紙の端っこにラクガキしたものです。
こんなモジャモジャのタワシみたいなものを沖先生と担当さまにお渡ししたのです。
とてつもなく恥ずかしい。
「本当はもっと大きい手さげ籠なんです、こんなキツキツじゃないんです」って必死でお伝えした記憶が…

ナインヘルがくれた人魚の涙もありますね……。
彼は、竜と人魚が断絶状態のときに人魚と接触しています。
これはナインヘルだからできたことですよね。「人魚と断絶? 知るかよそんなもん」といった具合ですコ、コワイー
でも人魚の涙を手にしたことは、ナインヘルにとって物凄く不本意なことでした。(どうしても亡骸を母親のもとへ帰したかった)
この人魚の涙は、愛する者を蘇生させるという、魔薬としての役目を果たせないのですよね。ナインヘルは、悲しみだけを纏って輝く真珠を持っていることに耐えられなくなり、リピンに人魚の涙を渡してしまいました。

でもリピンは純粋な心ひとつで「わー、ぴかぴかして綺麗だな。きっと世界でいちばん美しいよ。ぼく、ずっと大切にするね」と人魚の涙に語りかけたり、自分のもこもこの身体で磨いてあげたり包んであげたり…(あ、泣けてくる。私だけでしょうかToT)世界最強の魔物はリピンかもしれません。



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 ブログ掌編はぜひ本物のリピンで想像お願いいたします!
 もこもこの身体としっぽ、大きな瞳、キラキラしてるリピン…ハァー、カワユイ
 足踏みしてる場面を書いたのですが、
 あの音が鳴るのは足にも鉤爪があるからです

また、今回の掌編は、同じブログ掌編の『アナベルの新人バトラー日誌その2:魔物談話』とつながっています。
ブチ切れリーゼさん(笑)に鉞(まさかり)を振りおろされて、三匹の魔物はちりぢりになりました。
そのあとアナベルは巣に帰ったのですが……というところから始まっています。


前置きが長くなりましたスミマセン
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『リピンのワクワク初任務』



※翌日の朝の打ち合わせで、隣の椅子に座るメルヴィネが訊ねてきます。
「あれっ、アナベルの手帳、紙がしわしわですね? 大丈夫ですか、書きにくくないですか?」
「うん。大丈夫だよ、ありがと。……へへ」
「?」となるメルヴィネの隣で、アナベルはまた、へへ、と笑いながら打ち合わせ内容をメモしていくのでした。
リピンの勇気の証ですからね~しわしわの紙も愛しくなりますよね

悪い癖でまた冗長になってしまいましたが、楽しく読んでいただけたらとても嬉しいです。
ドラゴンギルドシリーズをどうぞよろしくお願いいたします。