新刊 『妖精は花蜜に濡れ』

  01, 2016 00:07
*あらすじ*
高級キャバレー・エカルラート――それは蝙蝠王と人間の美女との間に生まれた麗しき“妖精"たちが一夜の夢を見せる場所。だが、その実態は妖精を囲う檻そのものだった。キャバレーの筆頭歌姫でありながら誰にも躰を許さず、己の出生を憂いていたイールは、満月の夜にヴェルレインと名乗る男と出会う。「お前を俺だけの妖精にする」と突然言い放った男は、莫大な金でイールの夜を買い、巧みな手管で翻弄する。絆されるイールだったが、実は彼に大きな企みがあることを知り…。

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角川ルビー文庫 2016年2月1日発売
イラスト:葛西リカコ先生



前作の、のほほん和風ファンタジーから戻って参りました。攻と極悪人の関係もサツバツとしております。
そしてイールは拙作の中で最もフビンな子になりました。望まない立場に追いやられたり、お母さんを大事にしたいのに届かなかったり でも彼はくじけずに頑張るのです……応援していただけたら嬉しいです。

ヴェルレインは人生を賭けた壮大な仕返しをするために、イールが住む街にやってきました。
ですから、メラメラはしているのですけれど、基本は(また私のお得意の)マジメな攻です。
彼は子供のとき、誰も見ない「もの」を目撃してしまうのです。それがイールたちラフェリにつながっています。
その「もの」を見たのがヴェルレインでよかった……私みたいなチキン野郎が見ていたら、見て見ぬふりをして、イールたちは今もまだ檻の中……ぞっとしますね

店の名前につきまして、最初は「キャバレー・バーミリオン」にしていました。でも明るい感じがするなあと思ったのです。あとちょっとだけダークな響きにしたい……そこで担当さまに相談し、「キャバレー・エカルラート」に変更しました。
担当さまは本当に優しくてですね……今作について話し合っているとき、「街に住む人たちから見て、ラフェリちゃんってどんな存在ですか?」と訊いてくださったのです。
――ラフェリちゃん、です。自然体で言えるなんて、とっても素敵。めちゃ優しいアリガトウゴザイマス
私はいつも呼び捨て……(なぜかリーゼさんだけは違うのですが…)。自分が作ったキャラクターをもう少し大事にしようと思ったのでありました。 

また、今作は頑張って耽美な雰囲気を出したいな、と思いました。
薔薇や吸血行為が出てきますし、舞台はキャバレーですし、悪魔や美女も出てきますから。
でも本当に難しくて、やっぱり無理かもしれない……と何度も弱気になったのですが、そのたびに葛西リカコ先生の美麗イラストに導いていただきました。ありがとうございます。

電子書籍には葛西先生が描いてくださったキャラクターラフが収録されます。こちら、ラフと呼ぶことがためらわれるくらい美しくて、本当に素敵なイラストになっていますので、ぜひご覧になってください。
電子書籍はBOOK WALKERさんで本日2/1から配信されています。ほかの電子書籍サイトさんは1か月後の3/1配信開始が多いようです。よろしくお願いします。


特典につきまして、再度こちらでも告知させていただきますね。

◇コミコミスタジオさま
イラストカード + SSペーパー

SSタイトル 『真夜中の温室』 イール視点

◇電子書籍
葛西リカコ先生未公開キャラクターラフ + SS

SSタイトル 『ダンハウザー伯爵の悩ましき事案』 ヴェルレイン視点

タイトルは、原稿を提出するとき(自分がわかりやすいように)つけさせていただいたものです。
このふたつのSSによって、ヴェルレインは自分の城を(ムフフな意味で)コンプリートするのですよ…ムフフ



そして、またもや先になりますが、ブログ掌編も書く予定です。
でも、ブログ掌編にイールは出てきません。ごめんよ、イール。ヴェルレインは出ます。彼らが出会う少し前のお話を書きたいと思っています。
ヴェルレインが一人で向かったのは、遥か遠くの異国――という始まりかたの予定……ですので、二人のイチャイチャはまったく書けないのですが…それでもいいよ~と読んでいただけたらとっても嬉しいです(涙)。
ぜひまたお立ち寄りくださいませ! お待ちしております。

※掌編は2/23~24にお届けしたいと思っています! 切望!(TロT)
 でももう少し先になったらごめんなさい。メドが立ちましたら再度ご連絡したいなと思っています。


『妖精は花蜜に濡れ』 をどうぞよろしくお願いいたします。